特に観たかったわけではないが、三連休でやることもなく、武の映画ならハズレはないだろうと観にいった。
公開したばかりでほぼ毎回満員状態のようだった。
前の方の端っこに座った。
武が監督した映画は全部観ている。
(と思ったら龍三と七人の子分たちはまだ観てない)
初めて映画館で観たのはキッズリターンだった。
悪くないなとは思ったが、そんなに感心したわけでもなかった。
でも興味を持ってレンタルして過去の作品を観た。
Brother, Dolls, 座頭市あたりはワクワクして観た。
TAKESHIS'はちょっと、ン?と思ったが、さすが武だと思った。
監督ばんざい、アキレスと亀あたりになって、
もう枯れてしまったのかと感じた。
その後アウトレイジが公開されて、観にいったが、あまりいいと思わなかった。
続編が出るくらいで評判もいいようだが、
アウトレイジはあまりに人情味に欠けて私は好きではない。
さて、最終章。
全体的な雰囲気は前2作と少し違って、クールさが減り、滑稽さやグロテスクさが強くなり、さらに、私が好きな主人公が無鉄砲で破滅するストーリーなのがよかった。
Brotherと似た世界を感じた。
こないだベイビードライバーについて、主人公が強盗の手伝いをして人を殺しまでしたのに根はいい人で更生して幸せになったみたいなのが気にくわないと書いたが、
私が映画などに期待するのは今回のような結末である。
ただ、やっぱり武の映画は昔ほどわくわくできなくなった。
主人公を含め登場人物が年を取り過ぎたからだろうか。
dollsみたいにまた若い役者で撮らないのだろうか。