2007/09/29

WHO ARE YOU



The Whoの最高傑作といえば、だいたいTommy, Quadrophenia, Live at Leedsのどれかだと言われるが、これもかなりいい作品である。軽くて明るい感じがいい。Johnの曲もいいし、キースのドラムもよく聞こえる。

who's nextも傑作として有名であるが、何度聴いても好きになれない。


2007/09/26

Good as I been to you




久しぶりにbobdylan.comを見に行ったら、いつの間にか歌詞が掲載されていた。たしか最初はtradであるとだけで歌詞は載ってなかった。

このアルバムには自分で作った曲が1曲もないが大傑作である。

特にこの3曲はすばらしい。

Jim Jones
Little Maggie
Arthur McBride

2007/09/23

hendrix

ベストヒットUSAでインタビューとウッドストックでのfireをやっていた。変わった人だ。けっこうマトモでよくしゃべる。肝心のギターはもう唖然とするばかり。ライブでちょっとテンポが速くてやっつけてるみたいなのっていいな。

2007/09/22

suzanne vega

 大好き。浪人してた頃、貸しレコード屋で借りた。 こういう世界も、最近なくなっちゃった。 懐かしい、いとおしい人の一人。

2007/09/17

Glenn Gould

グールドを知ったのは、CD屋のバッハコーナーで適当に物色していてジャケットのふんぞり返って座っている写真などを見て、なんとなく買ったのがきっかけだったと思う。それまでは名前を聞いたこともなかった。それは1981年録音のゴールドベルグ変奏曲だった。・・・いや、思い出した、その頃氷を作るときに音楽を聴かせるときれいな結晶ができるということが書いてある本を読んでいる人が常磐線の中にいてそれを背後からのぞいていたら、一番きれいな結晶を作っていたのがゴールドベルグを聴いた結晶で、これはぜひ聴かねばなるまいと思ったのだ。

ゴールドベルグ自体がすばらしいので、それはそれでいろんな奏者のCDを買った。一番いいと思うのはヴァルヒャのハープシコードのやつである。だがグールドの特徴ある弾き方にも感心して、何枚かCDを買った。

You're under arrest



これは高校生の頃貸しレコード屋で借りて聴いた、初めてのmilesのアルバムである。その頃はジャズなんて全然聴いていなかったのだが、milesのことはCMに出てたので知っていた。

このアルバムはmiles作品としては変わった作品に入るだろう。一時期ジャズを研究していた時期があってmilesの主要作品はほとんど聴いた。自伝も読んだ。パーカーやコルトレーンも聴いてみた。

一通り聴いてみて最近はほとんど聴かなくなったけど、たまにCD屋行ってmilesコーナー行くと欲しくなるのはコレである。なんといってもtime after timeだが、アルバム全体の雰囲気、流れもいい。ジョンスコもいい。ジャケットもいい。


Milesを初めて知ったのはTVのコマーシャル。TDKだったかな?ミュートトランペットの音が怖いくらいに美しかった。まだ小学生だったかな・・・。ちゃんと聴いたのはunder arrestが最初。それからしばらくして亡くなった時に追悼版を買った。stockholm, never entered my mind, yesterdaysなどが入っていた非常によい選曲だった。

またしばらくしてmilesを本格的に聴いた。workin'が好きだった。milestonesもよかった。「モード」というものを研究したのもこの頃だった。仕事してなくて、毎日前後不覚になるまで飲んで昼まで寝てた日々。世間的にみたら最低だが、自分のなかではあの頃の自分が一番自分らしかったと思う。

2007/09/16

森鴎外 「渋江抽斎」

2007/09/16(Sun) 21:55

今「渋江抽斎」を読んでいる。きっかけは何だったかな平野かな。退屈極まりないんだけど、出てくる人名が面白い。自分の子供につけたい名前がたくさん出てくる。成善とか、五百(イオ)とか。不思議なことに俺が思いつく名前は姓名判断で凶数ばっかりなのに、チュウサイで出てくる名前はみんな吉数なんだ。

Layla

このアルバムは高校生のときに貸しレコード屋で借りてテープに録音して聴いた。友人で洋楽に詳しいのが口をそろえてエリッククラプトンは偉大であると言っていたので聴いてみたのだが、あまり好きにはなれなかった。ほかのエリックのアルバム、クリームも聴いてみたが、今に至るまで理解できなかった。

昨日とつぜん、このアルバムの最初の方が聴きたくなって手に入れたのであるが、1曲目を聴き終わったらもう飽きてしまって飛ばして、have you ever loved a womanをちょっと聴いて、little wingを聴いて、laylaを聴いた。laylaはいやというほと聴いたり聴かされたりした曲であるがこれもそんなに名曲だとは思わない。
アルバムでは461とbehind the sunをちょっと聴いていたこともあったな・・・でもやっぱりエリッククラプトンって、退屈。

でもI looked awayとbell bottom bluesはいいな。なんかヤケっぱちな感じが。このギターの音はどういう音だろう。ハムバッカー系な感じがするが。


laylaってさ、だれだっけ、ジョージハリソンだかリンゴだか誰かの奥さんのこと好きになっちゃった曲なんだよね?で、あんなリフ・・・。ふざけた男だよね。自分の息子が死んだら鼻歌みたいな曲も出したっけ。ほんとに最低男。ドラッグやったらおしまいだね。

でも I lookd awayは傑作だな。
これが聴きたかったんだ。
レイラとかは駄作だけど、この曲はいいよ。

2007/09/09

松田聖子

なぜか急に聴きたくなってbibleというベスト盤を買ってきた。
「裸足の季節」というのがデビュー曲だったと思う。これは化粧品のCMソングだったのだが、松田聖子は別に鳴り物入りでデビューしたわけでもなかった。まあ売り出す側にしては鳴り物入りだったのかもしれないが。

すばらしいボーカルである。過去にも、そして彼女以降にも、こんなボーカリストはいない。どこがいいのか。まず声量がある。つやのある声。声を張った後にちょっと声が軽く裏返るみたいなアクセント。「青い珊瑚礁」の、「南のー風に乗って」の、「のー」の後のところである。

今も聴いているがもう涙が出そうである。初めて松田聖子を見たのは、当時毎週見ていた木曜夜九時のザ・ベストテンである。久米宏と黒柳徹子という今ではありえない司会。松田聖子はたしかベストテン入りする前に、注目歌手として登場したのではなかったっけ。CMで声はずっと聴いていてどんなかわいいコなんだろうと楽しみにしていたのだが、今で言う「引く」くらいにがっかりした記憶がある。「bible」のブックレットに載っている顔はもうまったく別人である。整形しようがどんな化粧しようが勝手だが、この顔は私の知っている松田聖子ではない。

4曲目から財津和夫。そして大滝詠一。このころにはもう貫禄十分である。そして「赤いスイートピー」でユーミンに曲を書かせた。このときに歌手として天下を取ったといっていいだろう。

しかし当時は気づかなかったのだが、今回聞きなおしてみると、「風立ちぬ」の頃にはもう声が変わってしまっている。タバコをすい始めたんじゃないだろうか。もしくはスケジュールがハードすぎて喉をつぶした。ハスキーっぽい声になっている。
「夏の扉」あたりからその兆候が見られるがこのときは技術でうまくごまかしている。

でも全盛期だった中学高校の頃はそんなにすばらしい歌手だとは思わなかった。顔も、あけっぴろげな性格もあまり好きじゃなかった。色気もないし。

「瞳はダイヤモンド」くらいになると、もう今の歌い方とほとんど変わらない。モノマネをする人がやるのもこの頃の発声である。たぶん軽くハスキーで子供みたいな声をだすのは肉体の衰えに関係なくできるんだろう。

というわけで彼女の全盛期は3曲目まで。

たぶん、彼女に注目してデビューさせた人たちは「ロックンルージュ」とか歌ってた頃にはあーあ、こんな歌手になっちゃったかとがっかりしてたと思う。

2007/09/07

バリーリンドン

キューブリックの主要作で唯一見ていなかった作品。感心はしたけど感動はしなかった、といういつものパターン。三島由紀夫のような。しかし少なくとも最高傑作ではない・・・と思ってじゃあキューブリックの最高傑作って何だろうと考えたら答えは出なかった。
さてこの作品は清く正しく生きた貴族の話かと思ったらとんでもなくて、「時計仕掛けのオレンジ」にまさるともおとらない畜生な主人公。「人間失格」や「アマデウス」を彷彿とさせた。キューブリックはほんとに何を考えているのかわからない。

星をつけることにしたんだっけ。大日本人と監督ばんざいが4つって・・・
☆☆☆★★


キューブリックの主要作といえば、突撃も見ていない。ロリータも見ていない。
まだまだだ。突撃については、確かスピルバーグが、熱く語っていたのを見たことがある。これも見なくてはいけない。しかし1957とはずいぶん昔だ。多分その頃の作品だと思うが現金に体を張れというかっこ悪い邦題の作品も最近見た。キューブリックが撮ったとは思えないようなチャチな感じがした。

えらく感動したスパルタカスだって、高校生の頃夜中にテレビでやっていたのを見ただけだ。カットされてたかもしれない。キューブリックは気に入ってない作品のようだが。

2007/09/05

blind willie johnson



Bob DylanはBlind Willie McTellのことを "And I know no one can sing the blues / Like Blind Willie McTell" と歌ったが、私はマクテルよりもこっちのほうが最高のブルースマンだと思う。
ディランよりも汚い声。引越しのサカイのCMみたいな夫婦デュエットだが、とても和むしカッコいい。

2007/09/04

どですかでん

どですかでんを録画したので寝る前に見てみた。かなりハチャメチャである。やたら役者が多い。ストーリーらしきものがない。カラーである。クロサワでカラーのものといえば、影武者、乱など最近のものしか知らない。影武者は子供の頃映画館で家族で見に行ったのだがよく覚えていない。乱はテレビでやっていたのをチラリと見たのだが、あまりいい印象はない。どですかでんは、どうやらクロサワの初のカラー作品のようである。色彩がどぎつい。赤、青、黄色などの原色をガンガン使っている。古ぼけていていい感じになっているが、あまり品のいい色使いではない。真っ赤な洗面器とか。

これはオリジナル脚本ではないだろうか。あと、武が座頭市で槍を持って走り回る男について、どですかでんのオマージュだとか言っていた記憶がある。

オリジナル脚本ではなかった。興行成績はよくなかったらしい。そりゃそうだろう。かなりぶっ壊れた映画だ。監督ばんざいとかがかわいく見える。やっぱりクロサワは腕力が違うという感じがする。まああんまり好きではないんだけど。

どですかでんの後半を見た。乞食の親子の子供が死に、酒飲みの娘が人を刺した。
最後は突然やってきた。原作はどんな感じだったのか少し読んでみたい気がした。
ネットでアマゾンのレビューを見たら、映画は小説を読めない人のためのものか、という言葉があった。
私はそこまでは思わないが、小説として成立しているものをそのまま映画化することには否定的である。
また、作り物である映画や小説に感動して涙を流すというのも、道徳的な観点からするとどうだろうかと思う。
だから私は三島とかキューブリックとかの人を皮肉ったような作品を好むのかもしれない。
それはそれでまた悪趣味ではあるけど、人が死ぬとか、弱いものを助けるとか、苦しみに耐えて成功するとか、そういうことを架空の世界でつくりあげて感動する、というのが文学の目的でないことは確かだ。
星は4つにせねばなるまい。
☆☆☆☆★