浪人してた春頃電車の中で読んだ岩波文庫を引っぱりだしてきた。阿部知二訳。意気込んでよんだけれど感動しなかったのを覚えている。スターバックスってここからとったのかなぁなんて事を思い出すくらい。エイハブってアハブのことだったんだね。
翻訳小説ってどうして、おかしな訛りがでてくんのかね。
田吾作、三太夫、駄目でしょ、こんな言葉使っちゃ。
なぜ、今、MobyDickなのか。
- Dylanが、グラミーをとった頃のインタビューで、読めとすすめていた。
- 聖書の暗号がインチキだということを、MobyDickで同様のことをして証明したという記事を文春で読んだ。
- なぜか、JB線の白い普通列車のことを、MobyDickと呼ぶようになった。・・・この電車は古いのと、長距離列車なのと、座席の構造などから混んでいて不快なため忌み嫌っていた。
初めて、そして一度だけ読んだのは、浪人していた頃。岩波文庫を3冊買って、千代田線の中で読んでいた。あまり面白くはなかったが、その頃でくわしていたキリスト教にからむこともあって、なんとか読み通した。
あれからもう、年齢が倍になるくらいの時間が経っているが、自分がまったくといっていいほど成長していないことを痛感した。<br />
ただし、エイハブとはアハブであり、イシュメイルはイシマエル、イライジィアはエリヤであることなどは、当時でもわかってよかったはずだがわかっていなかったことに気づいた。
まさに鯨を追ってしとめるような苦労だった。
(今の岩波文庫は阿部知二訳ではありません)